【21年版】美容室のシャンプー台完全ガイド。値段や中古でも大丈夫?など解説

美容室の開店にあたり、どのシャンプー台を選んだらいいのか迷っている人も多いでしょう。

この記事では、美容室で使われるシャンプー台について2021年時点での最新動向を調査し、シャンプー台のタイプ別や新品・中古・レンタル別のメリット・デメリット、選び方のコツについて網羅的に解説していきます。

美容室におけるシャンプー台の重要性

美容室、ヘアサロンではシャンプー台(シャンプーユニット)はとても重要です。
シャンプー台の質や機能、雰囲気がお客様の満足感を左右するからです。

シャンプー台

引用元:Pixabay

美容室で一番リラックスできる場所

シャンプーや軽いマッサージだけでなく、長時間のヘッドスパまで行うことのあるシャンプー台は、お客様にとって最もリラックスできる場所です。

外装や内装、サービスも重要ですが、お客様の「美容室に行って快適だった」という感覚を五感で直接に左右するのがシャンプー台での一連の体験です。

逆に、シャンプーボウルにあずけた首が痛いとか、シャンプーチェアの座り心地が悪いという体験をさせてしまうと、美容室での体験全体の印象が下がってしまいます。
いくら外装や内装、カットやスタイリングが上手でも、シャンプー台で不快な思いをさせてしまったら、お客様はリピートしてくれないかもしれません。

ヘッドスパ目的で来るお客さんがいる

最近は美容室のサービスも多様化し、シャンプー台も年々進化しています。
カットやカラー、ヘアセットだけでなく、本格的なヘッドスパを目玉に打ち出すサロンも増えてきています。

これに伴い、お客様が美容室に求めることも多様化しました。
カットやカラーの用がなくても、たっぷり時間をとって深くリラックスできるようなヘッドスパの施術を受けるためだけに美容室に足を運ぶお客様も増えています。

こうした変化の中で、美容室においてシャンプー台の重要性はますます増しています。

シャンプー台の違いは?種類ごとのメリット・デメリットは?

シャンプー台の使い方は大まかに分けて2種類あります。
「サイドシャンプー」と「バックシャンプー」です。
サイドシャンプーとバックシャンプーそれぞれの違いとメリット・デメリットを紹介します。

サイドシャンプー

ボウルが壁につけられており、施術者がお客様の横側に立ってシャンプーなどを行う場合のシャンプー台の使い方です。

サイドボウル

引用元:www.tb-net.jp

サイドシャンプーのメリット

施術者がお客様の頭を抱え込むようにして洗うことができます。
壁からボウルが近いので高めの水圧が出せるのが強み。
時間をかけずに汚れをきれいに落とす、強めのマッサージを加えながらすっきり洗うことに向いています。

このため、どちらかというと回転率を上げたいサロンに適していると言えます。

サイドシャンプーのデメリット

お客様によっては首に負担を感じる場合があります。
施術者もかがみ込むようにして腰を曲げなければいけないため、腰に負担を感じる場合があります。

また、施術者とお客様の顔が近くなるので、施術中にお客様の顔に載せるフェイスガーゼは欠かせません。
周囲が見えないこと、抱え込むような姿勢で施術されることで圧迫感や不安を感じるお客様がいるかもしれません。

バックシャンプー

ボウルが壁から離し、施術者がお客様の後ろ側に立ってシャンプーなどを行う場合のシャンプー台の使い方です。

引用元:www.tb-net.jp

バックシャンプーのメリット

施術者が右と左で同じように手を動かすことができるので、左右から均等な力で施術することができます。
施術者がかがみ込む必要がなく腰への負担が軽いこともあり、比較的長時間のマッサージやヘッドスパ、リラクゼーション系のトリートメントに適しています。

お客様と施術者の距離が遠くなるので、フェイスガーゼは必要ありません。
お客様も圧迫感や不安を感じなくてすみます。

バックシャンプーのデメリット

お客様の頭を抱え込むことができないため、施術者の力が入りづらいです。
ボウルが壁から離してあるので、水圧もサイドシャンプーと比較して弱めの傾向があります。

このため、短時間でしっかり汚れを落としたい場合にはあまり向きません。
パーマ剤やカラー剤をきれいに落としづらいこともあります。

バックシャンプーにおいてシャンプーチェアがフルフラットタイプ(お客様が完全に全身を伸ばして寝転がった状態になれるもの)でない場合、お客様が首に負担を感じる場合があります。
フルフラットタイプのチェアはお値段が張る傾向があるので、予算によってはやむなくお客様に首の負担を我慢してもらうことになってしまう場合も。

シャンプー台は中古でいい?新品と比較してみよう

美容室の開店や運営には何かとお金がかかります。
設備にかけるお金はできるだけ抑えたいですよね。シャンプー台(シャンプーボウル、シャンプーチェア)は中古と新品でどう違うのか、またレンタルやリースとも比較してみました。

まずは値段で比較

タカラベルモントの赤と金属パイプが映えるモダンなシャンプーユニットです。
バックシャンプータイプ(リアボウル)です。

シャンプーユニット

引用元:www.tb-net.jp

新品のお値段:¥301,000(税抜)
中古のお値段:¥130,000(税抜)

半額より少し安いぐらいでした。
調べてみたところ、中古のシャンプー台の相場はだいたい新品の3分の1ほどのようですが、こちらのお品は美品のため少しお値段が張るのかもしれません。

能性、見た目で比較

中古のシャンプー台はやはりお安くなるほど経年劣化が目立ちます。
こちらは新品定価266,000円(税抜)のところ中古価格43,636円(税抜)で新品の6分の1ほどのお値段ですが、シートが黒く変色しています。

中古のシャンプー椅子

引用元:リビキキネット

だいぶ以前に作られた商品であるのもあり、機能性も最新のものにはやや劣るように見えます。

ただ、リビキキネットさんでは理美容機器の中古卸店の中でも独自のメンテナンス体制を整えています。
安くてできるだけ機能性の確かな中古のシャンプー台を探している方は、リビキキネットで探してみるといいかもしれません。

お客様に安心してお使い頂ける商品をお客様に届けることを当店では一番に考えておりますので、他店はやらない(できない)徹底的な点検と整備を行い、部品交換やオーバーホールの必要性を見極めて隅々までメンテナンスをして、最良の状態でお客様に商品をお届け致します。今までに全国のお客様から「中古品は良いイメージがなかったが、新品のように綺麗で良い物が届いて嬉しかった」という声をたくさん頂いております。

リビキキネット:https://www.ribikiki.net/?tid=40&mode=f6

シャンプー台のレンタルやリースとも比較してみる

シャンプー台はレンタルやリースをして使うこともできます。

シャンプー台のレンタルは今のところタカラベルモントビューティーガレージがあります。

ビューティーガレージのシャンプー台レンタルはイベント用などの短期向けなので、ここではタカラベルモントのシャンプー台(シャンプーチェア)レンタルについて見てみます。

タカラベルモントで定評のある多機能チェア「ルアール」の美容室向けスタンダードタイプがこちら。

シャンプー椅子のレンタル

引用元:www.tb-net.jp

価格 ¥650,000(税抜)です。

タカラベルモントのレンタルサービスのパンフレットを見てみましょう。

引用元:www.tb-net.jp

赤く塗っている枠の左のほうが月額、右のほうが30ヶ月(2.5年)レンタルした場合の額です。そして、レンタルサービスの期間は最大60ヶ月(5年)。

2年半レンタルすると支払う金額は333,000円(税抜)となり、定価¥650,000(税抜)のほぼ半額を支払っていることになりますが、いくらレンタル代を支払ってもシャンプー台が自分の持ち物になるわけではありません。

レンタル期間が31ヶ月を過ぎたらそのまま購入もできますが、レンタル期間によって購入額が変わってくるそう。

引用元:www.tb-net.jp

上の画像のとおり、レンタルにはいろいろなメリットもあります。
しかし、かかるお金は年単位で考えたら「最初に中古で買う」のが定価の3分の1から2分の1程度と最も安くあがり、シャンプー台も自分のものになります。

シャンプー台のレンタルは、開店のタイミングで余裕がなく、中古のシャンプー台を買う資金が作れない場合に向いていると言えます。

細部にもこだわりを!シャンプー台付属品のオススメ紹介!

お客様に快適なシャンプーやヘッドスパの体験を提供するには、シャンプー台のまわりで使うツールもとても重要です。
一例として、ビューティーガレージでレビュー高評価の商品を紹介します。

シャンプー体験の良し悪しを決める:シャンプー枕

シャンプー枕(シャンプークッション)は、シャンプーボウルの縁に設置し、お客様の首を受け止める枕です。
シャンプー枕の質がお客様のシャンプー体験を左右します。

お客様の首にフィットしやすいシリコン製のシャンプー枕。お値段¥3,600(税抜)。

美容室特有の癒やしを提供:シャワーヘッド

シャワーヘッドには最近、泡沫タイプと言って水の中に細かい泡を混ぜて出すものが出てきています。
泡沫タイプは肌あたりがやさしく、水の飛び跳ねも少ないのでお客様に快適なシャンプー体験を提供できます

コンパクトな泡沫シャワーヘッドです。
ヘッドが小さいので手の小さい施術者にも取り回しがしやすいです。お値段¥5,500(税抜)。

細部にも気遣いを:クッション

シャンプー椅子の座面に置くシャンプー用補助クッションの質も重要です。
クッション性がよくてお尻が痛くなりづらく、裏に滑り止めがついていてリクライニング時にもクッションがズレないことが重要。

裏に滑り止めのついたシャンプー用補助クッション。
座面の高さの調整にも使えます。お値段¥4,500(税抜)。

内装としても重要:シャンプーキャビネット

シャンプーキャビネットは、シャンプー時に使うシャンプーやタオルなどの備品を入れておくキャビネットです。
お店の内装に合わせて、機能面も考慮しながら選びましょう。

シャビーシックな塗装がおしゃれなシャンプーキャビネットです。
下部にあいた穴は使用済みタオルの投入口で、底のほうにタオルをためられるようになっています。お値段¥42,500(税抜)。

シャンプー台を設置する際に気をつけるべきポイント

シャンプー台は実現したいサービスだけでなく、予算や設置スペースとも相談しながら選ぶ必要があります。

こだわりすぎて予算をオーバーしたり、張り切ってバックシャンプーボウルにフルフラットタイプのシャンプーチェアを選んだけれどいざ設置しようとしたらスペース不足だった、などの失敗がないようにしましょう。

新品で買う場合も、中古やレンタルで使う場合も、商品やサービスについてきちんと理解していることが大事です。
購入ページ、契約書の注意書きをよく読んで、理解不足や行き違いのないようにしましょう。シャンプー台が届いた時点で、まず問題なく動くかどうか、購入時に聞いていた通りかどうかなど、商品の状態をしっかり確認しておくことも忘れずにしましょう。

いろいろなことを細かく確認して把握しておくことで、安いと思って購入・契約したシャンプー台やサービスの状態が悪かったりして結果的にトラブルに巻き込まれることが避けられます。

ベストなシャンプー台を選んでお客様に最高のサロン体験を

今回の記事では、美容室のシャンプー台について2021年の情報をまとめてみました。
お客様のサロンでの体験を左右するシャンプー台すごく大切ですよね、、。
予算やスペースと相談しながら理想のものを追求したいですね。

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