【保存版】美容室を開業するのに必要な設備とその費用まとめ

はじめに

「美容室を開業したいけど、何から揃えればいいか分からない!」そんな方も少なくないと思います。いざ開業の準備を進めようと思うと、必要な設備が多すぎて戸惑うことでしょう。

美容室を開業するにあたって必要な設備は何なのか。本記事では何が必要でどれくらいの費用が掛かるのか、また、選ぶ際のポイントを紹介していきます。

ポイントを押さえて賢く設備をそろえていきましょう。

美容室の開業に必要な設備は?

まずは必要な設備を見ていきます。

ここで紹介する設備はどれも美容室の経営には欠かせないものばかりなので、抜けが無いようしっかり確認しましょう。

美容室の開業に必要な設備①:水道・排水設備

シャンプーや掃除など、美容室は他の業種と比べても水を使うことが非常に多くなります。その分、水回りの設備は重要になるので手を抜かずに選びましょう。

まず、給水設備についてですが、これは設置したいシャンプー台の数によって必要な水道効率も変わってきます。一般的に引き込み水道管の口径が20㎜以上であれば問題ありません。
物件によっては20㎜未満のところもあるので、物件を選ぶ際には必ず確認するようにしましょう。

排水設備についても排水管の口径が重要になります。こちらは最低でも60㎜以上は必要になるでしょう。排水機能が弱いとつまりの原因になりますのでこちらもしっかりと確認する必要があります。
また、テナントの階数が3F以上になると水圧が弱まり、加圧ポンプが必要になるケースもあるので、物件選びの際には必ずチェックしましょう。

水道工事の費用はスケルトンの状態からだと20坪で50~70万円ほどです。

美容室の開業に必要な設備②:空調設備

快適な空間を作るためには空調設備を整えることも大切です。特に美容室は人が多く出入りし、ドライヤーなどの熱源も多いため一般的なものよりも馬力の高い空調を用意しましょう。

また、エアコンの風が直接当たるのを嫌う人も多いですよね。お客様にそのような思いをさせないためにも、風向を調整できるものを選びましょう。
さらに、サロンの内装に調和するデザインのものを選ぶことも重要です。どんなに性能が良くても、大きくて目立つ空調があるとそれだけで雰囲気をぶち壊してしまいますよね。

例えば、天井埋込型のエアコンであれば他の内装の邪魔をすることもないのでおすすめです。
エアコンの設置費用は、室外機をどこに置くかによって変わります。床面に置く場合は20坪程度のサロンであれば1台当たり80~120万円程度です。本体価格は美容室の広さが20坪の場合、25~40万円ほどになります。
ただし、室外機を置くスペースが限られていて屋上に置かなければいけない場合などは工事費がさらにかさみますので、そこは物件を選ぶ際に必ず確認しましょう。

美容室の開業に必要な設備③:シャンプー台

シャンプー台も美容室には必ずある設備ですよね。

大きく分けて、サイドシャンプータイプバックシャンプータイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、選ぶ際はまず、どちらのタイプが自分のサロンに合ったものなのかを検討するとよいでしょう。

サイドタイプとは、壁にくっついたシャンプー台のことを指します。美容師がお客様の横に立って施術を行うのでサイドタイプと呼ぶんですね。

メリット
・薬剤やシャンプーを洗い流すのが早いデメリット
・構造上お客様が首で頭の重さを支えることになるので、首への負担が大きい
・美容師にとっては高さによって腰を曲げるように施術を行うので、腰を痛めやすい

一方のバックタイプとはシャンプー台が壁から離れた位置にあるもののことを指します。

メリット
・美容師にとってもお客様にとっても体勢が楽デメリット
・シャワーの勢いがサイドタイプに比べて弱いので、洗うのに時間がかかってしまう

サロンのコンセプトによってどちらのタイプを導入するか決定していくことになりますが、現在は負担の少ないバックシャンプータイプが主流になっているようですね。

費用に関しては、それぞれのタイプでそれほど変わりません。25~80万円台が大体の相場だといえるでしょう。そこに工事費用が10~30万円ほどかかってきます。

タカラベルモント製 シャンプー台 750,000円引用元:https://products.tbmg.jp/shampoo/yume_suite_ss.html

美容室の開業に必要な設備④:セット椅子

どんなコンセプトの美容室を経営するにしても、必ず必要になるのがセット椅子でしょう。必須だからこそ美容室のサービスにも直結する部分でもあります。

選ぶ際は座り心地、動力、デザインなどを考慮して選びましょう

やはり一番に気を付けたいのは座り心地ですよね。カットだけであればそこまで時間もかからないかもしれませんが、パーマやカラーなど拘束時間が長いメニューも存在します。お客様を疲れさせないためにも、長時間座っても負担の少ないものを選びましょう。

また、高さを調節する動力も気になるポイントです。電動式のものとペダルを足で踏んで調整する人動式のものがあります。

電動式
・昇降がスムーズで振動が少ない
・ボタン一つで操作できるので調整が楽
ペダル式
・電源を確保する必要がなく設置場所の自由度が高い。
ただし、高さを調整する際にどうしても振動が発生してしまうのでそこは注意しましょう。

そしてほかの設備とも共通する点ではありますが、やはりサロンの雰囲気と合ったデザインのものを選ぶことが重要です。

費用については、高額なものは50万円近くするものもありますが、5~15万円程度が相場でしょう。

タカラベルモント製 スタイリングチェア 169,000円 引用元:https://products.tbmg.jp/styling-chair/musubi.html

美容室の開業に必要な設備⑤:ミラー

ミラーもカット椅子と同じく、美容室には必要不可欠な設備だといえるでしょう。

俗に化粧台と呼ばれるドレッサータイプ壁に取り付ける壁面タイプ、移動のしやすいイーゼルタイプなどがあります。

ドレッサータイプ
収納や電源がついており、実用性が高く、テーブルも一体となっていてお客様のために飲み物や雑誌を置くこともできます。
デメリットとしては大きいため場所をとることと、移動が難しいという点が挙げられます。
壁面タイプは
壁に取り付けるためスペースを広く使うことができます。
一方で、設置場所が壁面に限られてしまうというデメリットもあります。また、セット面として利用する場合はテーブルを別で用意する必要があります。
イーゼルタイプ
移動がしやすく、比較的価格が安いのもメリットですね。
ただし、ほかのタイプと比べて安定性が低いので、調整や設置場所には十分に注意しましょう。

費用は壁面タイプであれば1~3万円、ドレッサータイプなら4~7万円程度のものが多いようです。

ドレッサータイプ 38,280円 引用元:https://www.salon-planet.jp/products/detail/2962

壁面タイプ 19,250円 引用元:https://www.salon-planet.jp/products/detail/10558

設備を選ぶ際に気をつけるべき3つのポイント

ここからは設備を選ぶ際のポイントを3つにまとめてご紹介します。

コンセプト・ターゲットを明確に

引用元:ホットペッパービューティー

どんなコンセプトのお店にするのか、どんな年齢層のお客さんをターゲットにするのかによって、設備に必要な機能や性能が変わってきます。

まずはコンセプトやターゲットを明確にして何が必要なのかをはっきりとさせましょう。
シャンプー台を例にとると、早さをウリにした回転率重視のお店であれば素早く洗えるサイドタイプを選ぶべきでしょう。

このように自分のお店に何が必要なのかを考えていくところから始めるとよいのではないでしょうか。

導入コストを抑える

開業の際には多額の費用が発生しますが、出来ればそれは抑えたいもの。

中古品を活用するなど、上手に節約して導入費用を小さくしましょう。
居抜き物件であればそのまま流用できる設備が残っていることも多いので、物件選びの段階から気にしておくとコストを抑えられる場合があります。

コストとクオリティのバランスを意識する

いくら高機能なものを購入しても、そのポテンシャルを活かしきれない場合は無駄になってしまいます。逆に節約しようとするあまり、安いものを購入して思っていたものと違った場合ももったいないですよね。

大事なのはバランスです。コストは抑えつつ、必要な機能を持っているのものを購入するようにしましょう。

まとめ

美容室を開業するには様々な設備が必要になってきますが、コンセプト・ターゲットを明確にしてそこから逆算していけばおのずと必要な設備や機能が見えてくるのではないでしょうか。

本記事が美容室開業を目指す皆さんのお役に立てれば幸いです。

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