誰もが成功させたいと思うからこそ開業する美容室。
しかし、実際には残念ながら失敗してしまうこともあります。失敗例から学び、成功例を見本にすることでぜひとも自分の美容室を成功に導きたいですよね。
そこで今回は美容室開業の失敗例と成功例の実例と気になる成功率ををご紹介します。
目次
美容室の開業成功率は何割?
独立して美容室を開業するという話はよく耳にします。実際に開業する美容室を見かけることもあります。しかし残念ながら廃業してしまう美容室があることも確かです。
そこで気になるのが、開業した美容室のうちの何割が成功しているのかということです。
美容室開業後1年での成功率
美容室を開業して、その1年後までに廃業してしまう数は全体の60%にも及ぶといわれています。1年後に40%しか続けられていないことを考えると、ぜひ成功例からたくさんのことを学びたいですよね。
美容室開業後3年での成功率
美容室開業から3年経過すると、成功率は10%まで下がります。せっかく自分の理想の美容室を開業しても、3年以内に閉店しないといけなくなることは避けたいですね。
美容室開業の3つの失敗例
美容室開業後、閉店に至ってしまった例を3つご紹介します。
資金力がなく失敗してしまう
資金力がないことで失敗してしまうことがあります。独立して美容室を開業するときには、資金を十分に用意する必要があります。
公的な機関で融資を受ける場合などは、今後の経営計画をしっかりと示したうえでお金を借りているでしょう。しかし、見通しが甘く計画通りに進まないこともあります。
思ったより集客にお金がかかった、予想より売上が伸びなかったなどです。そんなときに余裕のある資金調達ができていないと失敗に繋がってしまいます。
美容室経営の知識が少なくて失敗してしまう
独立前、美容師としてのスキルに自信があり、集客にも問題は生じないと考え独立開業する人がいます。しかし、美容師としてのスキルが高いからといって必ずしも独立後の経営が上手くいくとは限りません。
なぜなら、美容師としての腕前が優れていることと、経営手腕があることは必ずしも一致しないからです。失敗しないためには経営に関する勉強を地道に行う必要があります。
物件選びを失敗してしまう
美容室を開業するときに、その立地については集客できる場所かどうか、家賃が高すぎないかなどを十分に考えたうえで決定しているでしょう。しかし実際に事業をはじめてみると、お客様が足を運びにくい条件があったり、思ったより売上が伸びずに家賃に関する負担が大きかったりします。
特に家賃は売上が少なかった月でも支払わなければならない固定費の一部です。これが高いと経営を圧迫する要因のひとつになります。
美容室開業の3つの成功例
美容室を開業し成功した例を3つご紹介します。
費用が少なくて済む集客方法を利用する
収益を上げるためにはまず、お客様に来ていただく必要があります。そのとき利用したいのがネット媒体です。
しかし、ネット媒体に掲載してもらうためにはその広告掲載料が負担になります。独自のWebコンテンツを準備し、ランニングコストをおさえた形で集客している美容室が成功の1例です。
経営面についてアドバイスをくれる人を雇う
美容師としての腕前が確かでも、経理者としてのスキルに乏しい人が多いです。なかには事前に経営について勉強している人もいるでしょう。しかし、日常の業務に時間をとられ、思ったように勉強が進まないという場合もあります。
そんなときはプロを雇うことをおすすめします。税理士や経営コンサルタントといったプロからアドバイスをもらったり、経営の一部を担ってもらうことで、自分に余裕ができ、美容師としての業務にも専念することができます。
また、フランチャイズに加盟することでも、経営面のサポートは受けられます。
フランチャイズのメリットは本部から経営に関するノウハウを教えてもらえたり、アドバイスをもらえたりすることです。ときには本部からプロの人材を派遣してもらえることもあります。
初期コストやランニングコストを絞った形で開店する
美容室を開店するときにかかる初期コスト。経営していくうえで必要になるランニングコスト。
これらのコストをなるべく抑えた形で経営している美容院には成功しているところがあります。初期コストであれば、内外装を工夫して費用を抑えたり、店舗規模を小さくしたりといったことです。
また、ランニングコストに関しても同様です。資金があるからといって欲張るのではなく、余裕をもって開業することで、経営をするうえでおこるハプニングにも対応しやすくなります。
まとめ
美容室を開業するのであれば、成功し、自分のお店を続けていきたいですよね。経営に関する知識を身につけ、専門家のサポートを受けることで、何年も続けられるような自分の理想とする美容室の開業を目指しましょう。