美容室をM&Aなどを利用して事業譲渡を考える場合、どのように進めればよいか分からなことも多いはずです。
失敗のリスクも高いM&Aであるので、行う場合には注意が必要とされます。
この記事では、美容室を譲渡・売却する際に知っておくと良い情報を紹介していきます。
目次
美容室の売却・譲渡が近年増えてきている
近年、美容室の売却や譲渡を行うオーナーが増加しています。
M&A、ファンドへの売却、居抜きによる売却なども増加傾向です。
業界全体の売り上げの伸び悩み、店舗数の増加、自身のリタイヤや後継者問題などさまざまな理由によって選択をする人が増えているようです。
美容室を譲渡・売りたい場合の平均相場
美容室を譲渡・売りたい場合の平均的な相場は700万~1,000万円といわれています。
居抜き物件の場合には300万~600万程度といわれ、M&Aにて譲渡・売却する方が金額が高くなります。
美容師やアシスタントなど人材も含めてのM&Aなので、それだけ額が大きくなります。
知名度や店舗数などによっても金額が大きく変化しますので、場合によっては数千万円などの金額になることもあります。
美容室譲渡の手順
譲渡先を選定し、譲渡先候補から意向表明書をもらうことが決まれば基本合意書の締結を行います。
デューディリジェンス、譲渡される事業についての詳しい調査をおこなって問題がなければ契約書を作成します。
この先は法人と個人の場合で異なります
【法人の場合】
美容室の譲渡契約書の作成
事業譲渡契約を結ぶ際には、最終的な条件をお互いに入念に確認する必要があります。
買収までのスケジュール・金額・デューディリジェンスについてなど…
少しでも問題や疑問に感じることがある場合には、この時点で解決しておきましょう。
株主総会の承認
株主総会で承認を必要とする場合には、株主総会を開催する必要があります。
事業譲渡は株主によって不利益が生じることがあるので、事業譲渡に反対する株主には所有する株式を買い取ることを膾炙側に提案する権利があります。
引継ぎを行う
すべての手続きが終了したら、実際に事業の引継ぎを行います。
引継ぎの際には今後の経営が円滑に行えるように従業員やお客様にも告知することが必要です。
雇用契約や賃貸借契約など、様々な手続きをすることになるので、専門家に相談をしながら進めていくことをおすすめします。
【個人の場合】
美容室の譲渡契約書の作成
個人の場合も譲渡先の選定から譲渡契約書の作成までの一連の流れは変わりません。
後継者となる人物に譲渡を行う場合には、事業継承の手続きが終了するまでは周囲へ伝えることは控えましょう。スタッフに伝わると譲渡するまでの経営が円滑に進まない可能性があるため、ある程度の内容が確定するまでは誰にも話さないようにしましょう。
引継ぎを行う
この時点でようやく従業員やお客様への告知が可能となります。
実務の引継ぎ・雇用契約や賃貸借契約など引継ぎ内容は多岐にわたるので、個人間であってもアドバイザーなどと相談しながら進めることで問題なく引継ぎを行うことが可能です。
美容室を売却・譲渡する際に登録しておくと良いおすすめのサイト
M&Aや譲渡をする際に登録しておくと便利なサイトを3つご紹介します。
国内最大級の美容室M&Aサイト:サロン不動産ネット
美容室の出店を予定している方と売却・M&Aなどを考えている方、そして不動産会社をつなぐ国内最大級の情報サイトです。
美容室に特化しているため常時400~500件の物件情報があり、最新情報を提供することが可能です。
さまざまな角度からの物件検索もでき、マッチングサービスも配信されます。
美容室に特化したM&A・居抜きサイト:サロンプロデュース
美容室に特化した物件情報サイトです。
成功する物件選びのコツや最新情報をいち早く提供してくれます。
さまざまな条件に合わせてご相談にのることも可能となります。
国内最大級のM&A総合サービス:BATONZ(バトンズ)
事業承継・M&AならBATONZ(バトンズ)| 国内最大級の成約支援実績|事業承継・M&AならBATONZ(バトンズ)
M&Aを考えている場合には、M&A総合支援サービスを利用することも1つの方法となります。
BATONZは国内最大級の成約実績を誇るM&A総合支援サービスです。
売り手側には成約サポーターが無料で支援をしてくれます。
BATONZのM&A実例
起業家(譲受)×窯元(譲渡)
伝統工芸の世界でビジネスを行いたいと考えていた起業家の方が、BATONZで譲渡案件を探したところ、ニーズに合致する窯元と出会いました。
前社長が副業として買い取っていたものの事業整理を行うタイミングで譲渡を検討していたところでの話だったといいます。
ブランド力と販路を併せ持つ窯元で、起業家のビジョンにぴったりと嵌っていたそうです。
多数の案件があるので興味のあるものを探すことが可能になり、双方が手厚いサポートを受けることが出来るので、安心してM&Aをすることができます。
美容室を譲渡する際の注意点
美容室の事業譲渡を進める際の注意点を3つご紹介します。
各種手続きを結び直す必要がある
契約者などが変更になりますので、現在契約しているすべての物に対して再契約や契約内容の見直し、または解約等の手続きを行う必要があります。
不動産の契約
店舗の契約などについても再契約あるいは新規で契約をすることになります。
今までと同じ条件で契約を行うことができないこともあるので、交渉をして条件を決める必要があります。
従業員の雇用契約について
M&Aや譲渡の場合には従業員も引き継ぐ形となります。
その場合には改めて契約書を交わす必要があり、今までの雇用形態問題がないか条件等の確認をして、従業員とも雇用契約を交わします。
すべてにおいて再契約をおこなうことになりますので、漏れのないように注意をしながら行うようにしましょう。
まとめ
美容室の譲渡などの相場や譲渡を実際に行う場合に必要な手続きについてご紹介しました。
M&Aや居抜きなどで譲渡を行う場合にはさまざまな契約や手続きなどがあります。難しく感じることもあるはずなので、ご紹介している物件紹介サイトなどを利用しながら進めていきましょう。