【保存版】美容室開業にあたり給湯器やボイラーを設置する!耐用年数、値段、メリットデメリットまとめ

こんにちは。
「美容室居抜き賃貸内装業者ナビ」です。

美容室を開業するにあたり、業務用の「ボイラー」を設置するべきか、家庭用の「給湯器」を設置するべきかというのは難しい問題ですよね。
「シャンプー台が3台以上の美容室だったらボイラーにしたほうがイイ!」みたいなことがネット上に書いてあったりしますけど、実際は開業予算の問題や建物の配管の問題などで変わってくるので、なかなか判断するのが難しいんですよね。

今回は、そんな判断に困る「給湯器」と「ボイラー」に関する知識をまとめてみました。
ぜひぜひご覧くださいね。

そもそも美容室に設置されている「ボイラー」とは?


引用:美容室・理容室・一般家庭の給湯設備日記美容室ユアレッシュブ姉崎店様にてボイラー交換工事

よく美容室で使われている業務用の「ボイラー」とは、燃料を燃焼させて発生した熱エネルギーを密閉容器内の水などに伝えて加熱することによって、高温で高圧な水蒸気や温水を得る装置のことです。

その蒸気を加熱器や蒸気タービンに送ることによって、発電・動力だけでなく暖房などにも利用することができます。
一般的にボイラーは、大きめな住宅や商業施設、オフィスビルなどに設置されていて、快適な環境が維持されています。

『ボイラー』とはどういうものなのか、それは、次の3つの要件に当てはまるものとして定義されています。

  • 火気、高温ガス又は電気を熱源とするもの。
  • 水又は熱媒を加熱して蒸気又は温水を作る装置であること。
  • 蒸気又は温水を他に供給する装置であること。

ボイラーの種類には丸ボイラー、水管ボイラーなどがあります。なお、労働安全衛生法においては、ボイラーの規模等(伝熱面積、圧力など)の違いにより『ボイラー』『小型ボイラー』に区別され、小型ボイラーよりもさらに規模が小さい『簡易ボイラー』としています。
引用:一般社団法人日本ボイラ協会 | 基礎知識

「給湯器」とは?「ボイラー」と何が違うのか?

基本的に「給湯器」とは、ボイラーのうち「熱湯」を利用するための装置になります。
つまり、「ボイラー」の1種に「給湯器」があり、「ボイラー」と「給湯器」では使う用途が異なる場合があります。
気体を発生させず熱湯のまま利用する場合は高圧となった蒸気が発生しないため、このような給湯器は「無圧ボイラー」と呼ばれることもあります。

美容室のシャンプー台のための給水給湯設備を調べる際の「ボイラー」は、結果的に「給湯器」と同じ用途になりますので、「給湯器」と「ボイラー」どちらで調べていただいても大丈夫です。
しかし、「家庭用」と「業務用」では、下記のような違いがありますので注意してください。

美容室で家庭用の「給湯器」を使うメリット・デメリット

「給湯器」の特徴は、ガスで瞬間的に湯を沸かすところです。
美容室で「給湯器」を設置するメリットは以下の通りです。

  • 給湯器本体が小さいので場所をとらずに済む
  • 給湯器本体の価格が安くコストを抑えられる
  • 万が一、壊れたとしてもすぐに取り替えられる

しかし、美容室で「給湯器」を設置するデメリットもあります。

  • 捨て水が出てしまう
  • 建物の配管次第でお湯の水圧問題やタイムラグが出てくる
  • 場所によっては燃焼音が聞こえてくる

美容室で「給湯器」を使う場合、以上のようなメリット・デメリットがあることを把握しておきましょう。

美容室で業務用の「ボイラー」を使うメリット・デメリット

「ボイラー」の特徴は、なによりも貯湯式であるところです。
そのため、シャンプーなどで頻繁に湯を使う美容室にとっては以下のようなメリットがあります。

  • 時間が経っていても、すぐにお湯が出る
  • 捨て水がない
  • 加圧できるため、水圧が低い店舗でも安定させることができる

しかし、美容室で「ボイラー」を設置するには以下のようなデメリットもあります。

  • ボイラー機本体にスペースをとられる
  • ボイラー機本体の価格が高い
  • 配管の接続が複雑な場合がある

美容室で「ボイラー」を使う場合、以上のようなメリット・デメリットがあることを把握しておきましょう。

家庭用ボイラーと業務用ボイラーの違いについて

家庭用と業務用の1つ目の違いは、出湯能力の違いです。
出湯能力は「号」で表され、数値が高いほど出湯能力が高いということになります。

家庭用ボイラーの出力が16号〜24号であるのに対し、業務用ボイラーは20号〜50号となっています。

号数のイメージ
お湯の量は号数によって異なります。水温+25℃のお湯を1分間に24L出せれば、24号となります※。号数が大きいほど一度に大量のお湯を使うことができます。家族の人数、お湯の使い方などから快適な号数を選びましょう。

※配管条件〈配管長・配管径・配管経路〉、給水圧、給水温により異なる場合があります。
引用:号数(能力):知っておきたい給湯器の基礎知識 – リンナイの給湯器

また、耐用年数などの使用形態にも違いがあります。
家庭用ボイラーでは、1日に1時間使用される計算で耐用年数が算出されますが、業務用ボイラーでは、1日に8時間使用される計算で耐用年数が算出されます。
しかし、業務用ボイラーは給湯器内の配管が厚くなっていたり、家庭用給湯器より高い耐久性であったりします。

家庭用の「給湯器」と業務用の「ボイラー」の耐用年数は?

一般で使われている「給湯器」の耐用年数は、約7年〜10年と言われています。
また、業務用の「ボイラー」の耐用年数は、約3年〜5年と言われているみたいです。
しかし、経理上の減価償却資産としての「ボイラー」は、13年〜15年くらいで減価償却するとみられているので、それくらいの期間持つことが多いのかもしれませんね。

いずれにせよ毎日毎日動き続ける業務用の「ボイラー」は、家庭用の「給湯器」に比べると耐用年数は短いのかもしれませんね。

美容室で設置されている業務用の「給湯器」や「ボイラー」の値段は?

給湯器

シャンプー台の数と必要な給油機の台数はおおよそ以下になります。
1台・・・業務用16号給湯器1台
2台・・・業務用24号給湯器1台
3台・・・業務用32号給湯器1台
4台・・・業務用24号給湯器2台
5台・・・業務用24号給湯器1台+業務用32号給湯器1台
6台・・・業務用32号給湯器2台
引用:シャンプー台の台数に適合能力の給湯器が設置可能かを検証しなければなりません。ここではシャンプー台の数で考えます。

上記のような目安があります。

  • 16号・・・¥10,800(税込)
  • 20号・・・¥11,800(税込)
  • 24号・・・¥12,800(税込)
  • 32号・・・¥15,800(税込)

ボイラー

美容室・理容室業界で扱われている貯湯給湯器ではシェアNo1で安定湯温・安定圧力・安定湯量なのが最大の特長です。耐久年数が長く、幅広く機種を揃えているため、どのような規模の店舗にも対応かのうです。長年美容業界のお湯を支えてきたサンキパイオニア製の小型ガスボイラーです。
引用:美容室・美容院・サロンのボイラー 給湯器修理・点検・工事・取扱い製品の紹介

こちらは、人気のサンキパイオニア製ガス貯湯湯沸器S-160Rになります。
工事費などが込みで¥589,680だそうです。やはり、貯水できるタイプのボイラーの値段は高いですね。

美容室で「ボイラー」を設置する方法

美容室で「ボイラー」を設置する場合は、個人でやることは避けましょう。
なぜなら、ボイラーは危険だからです。

配線や配管などが複雑二つながっているので、ボイラー技師の資格を持った専門業者に任せましょう。

さいごに

今回は美容室開業に伴うボイラーに関して詳しく執筆していきました。
美容室の開業において、少しでも参考になったのであれば幸いです。
ボイラーにも給湯器にもそれぞれの良さがあると思うので、じっくり考えて決めるのが良いでしょう!

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