居抜き（造作譲渡）とは
まずは、居抜き（造作譲渡）について正確に知るために言葉の意味を理解しましょう。
造作譲渡料とは、居抜き物件に残されている内装、厨房設備、空調設備、什器などの設備を新たな借主が買い取るための費用のことを指します。費用は設備の内装の性能や使用年数ではなく、その物件の価値（立地や集客力）によって設定されます。
居抜き物件を契約する際は、貸店舗のオーナー側と結ぶ賃貸借契約とは別に、前の店舗の事業主（内部造作の所有権者）とのあいだで造作買取の契約を結ぶ必要があります。これは、事業の一部またはすべてを他社に売却することにあたり、法律上では事業譲渡（営業譲渡）にあたります。
造作譲渡には、造作買取の他に、内部造作の所有権がリース会社や貸主に移行しているケースがあります。リース会社に所有権が移っている場合、内部造作や設備を使用する場合は、別途リース会社とリース（サブリース）契約または業務委託契約を結ぶ必要があります。また、所有権が貸主に移っている場合は、無償で貸与されるケースもあります。この場合の注意点として、リースまたは無償貸与されている造作を解体、新設する場合は、事前に所有権者と交渉する必要があります。
引用：アットホームHP 用語集
美容室の居抜き売却（造作譲渡）をする方法
美容室を居抜き売却（造作譲渡）する方法は幾つかありますが、
まず売却（造作譲渡）に伴い様々な身の上の整理が必要になってくるのではないかと思います。
特に、移転を計画されている場合は設備類を一部持っていく可能性もあるかと思います。
中には、持っていかず新しく購入したほうが良いものだったりもあるので、その辺りを業者さんに見積もりを取りながら計画して進めていきましょう。
居抜き売却（造作譲渡）の具体的な方法に関してですが大きく分けると2通りになります。
- 個人で交渉して売却する方法
- 専門業者に依頼して売却する方法
文字通りの違いではあるのですが、交渉相手がいるのであれば自身で契約まで進めることも可能なのです。
ただし、どちらの方法も共通して言えるのは建物オーナーからの許可が必要だということです。
賃貸契約書を見ると、退去時のルールについて書かれているはずですので、事前に確認してみてください。
退去時にはスケルトンに戻すことが義務付けられているパターンなどありますので、そういった場合には建物オーナーへの許可が必要になります。
上記2種類の方法に関してはどちらもメリットとデメリットがあります。
個人で居抜き売却（造作譲渡）をする場合、言わば中古品を売り買いすることと変わりない状況ですので、購入後のトラブルなど起こりやすくなっています。
そんな時に、契約書が頼りにとなるのですが、個人の場合はその契約書も自身で用意する必要があるため、少しリスクを高く感じてしまいます。
一方で不動産屋など専門業者に依頼した場合は契約までサポートしてくれますので安心です。しかし、手数料が少なからず発生してしまうので、色々と比較検討されるのが良いかと思います。
美容室の居抜き売却（造作譲渡）に至るまでの流れ
①賃貸借契約書の確認と連絡
まずは、契約を解除するためにその告知を管理会社または建物オーナーにする必要があります。ある程度、期間に余裕を持って行動される方が良いかと思います。契約期間内の解除には場合によっては様々な制約が設けられていますので、事前に契約書を読んで確認しておきましょう。
②建物オーナーさんから許可を得る
前書した通り、契約の内容によっては退店時にはスケルトンに戻す義務やルールが設けられている可能性がありますので、事前に許可を得ておく必要があります。
③物件及び設備の査定
ご自身または専門家の意見を聞きながら、造作譲渡金額を設定してください。
必ずしも設備に対する費用だけでなく、人気エリアであればその点も考慮して交渉すると良いかもしれません。ただし、急いでいる場合などはどうしても交渉力が弱くなってしましますので、注意が必要です。
④購入希望者との交渉&契約
契約書の準備や残すもの残さないものなど、上手く交渉して契約まで進めましょう。
⑤貸主と引き合わせ
最後に購入者が貸主と契約できるよう引き合わせて完了です。
美容室の居抜き（造作譲渡）購入希望者を探す方法
購入者が基本的に自身で探すのは難しいかと思います。実際に、個人で契約まで経験されている方達というのは元々が知り合いであったり、紹介であったりする場合が殆どではないでしょうか。そこで、基本的には専門業者の力を借りることになるのですが、こちらも大きく分けると2パターンになっておりまして、
- インターネットから自身で申請&掲載
- 地域の不動産屋にお願いする
インターネットに掲載して募集をかける場合は、前回ご紹介させていただいた記事を参考にしてみてください。
【保存版】美容室の居抜き・賃貸物件情報サイト3選まとめ
色々なサイトが有るかと思いますが、美容室であれば美容室に特化した居抜き売却（造作譲渡）の情報サイトの方が良いかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
美容室の居抜き売却（造作譲渡）に関して、その方法と流れは少しご理解いただけたでしょうか。
冒頭でお伝えさせていただいた通り、美容室の居抜き売却（造作譲渡）の方法は幾つかございます。
だからこそ、動く金額が大きいので慎重に比較検討することで、少しでも次のステップにつなげるための資金を得ることができるのではないでしょうか。
「美容室居抜き賃貸物件ナビ」では、美容室の居抜き売却（造作譲渡）を検討されている美容室オーナー様に対して、売却までのサポートや条件次第では売却以外のご提案をさせていただいております。
ご興味ある方いらっしゃいましたら、是非お問い合せくださいませ！