【衝撃】美容室の廃業率は開業3年目で90%!?


本記事のテーマは美容室の廃業率です。
市場規模は縮小傾向にある中で増え続ける美容室。
競争はまだまだ激化を続けている印象を受けますが、実際に開業した美容室はどれ程の確立で生き残ることが出来るのでしょうか。
そして、廃業する美容室はどの様な美容室なのでしょうか。

美容室、3年後の廃業率は90%!?

「サロン生存率」という言葉と聞いたことはありませんか?
美容室の生存率(廃業率)に関する記事で、インターネット上でもよく登場する説です。
それが下記の数字。

1年以内に閉店するサロンが60%、3年以内に閉店するサロンが90%、10年以内に閉店するサロンは95%と言われています。そして、20年以上続くサロンは0.3%、30年以上続くサロンはなんと、0.02%
引用:20年以上続く美容室は0.3%【美容室経営相談室】

インターネット上で最初に「サロン生存率」という言葉が登場した記事が上記のものでした。

サロン生存率(廃業率)という説は正しいのか

求人サイトリジョブが運営する【モアリジョブ】ではこの様に紹介していました。

話題になった「サロン生存率」という説では、「開店1年以内に60%のサロンが閉店し、3年以内に90%が閉店する」といわれていました。データから推測してみましょう。3年間の出店数約34,500に対して、閉店数は26,000なので、概算ですが、閉店確率は「84%」になります。近いですね。
引用:最新データから読み解く!美容室・ヘアサロンの現状と傾向【モアリジョブ】

また、有力な情報として日本政策金融公庫のあるセミナーで1年以内の廃業率についての情報開示があったようです。

それも、独立後1年以内の廃業率は、一般企業の平均が30%なのに対して、
美容系サロン(エステなど含む)は60%
という数字でした。

厚生労働省が衛生行政報告例を参考に、実際の開業数と推定される廃業数を見てみましょう。

美容室の廃業率は、意外にも他業種と比べて特別高い数値ではなく、ちょうど全業種の平均くらいになります。

他にも統計局が出しているデータもありましたので、ご紹介させていただきます。
平成21年経済センサス-基礎調査事業所数
ここでは、美容業の廃業率は11.8%と紹介されています。

おそらく、廃業届の未提出やまつエクサロンなど新たな業態の登場により、正確なデータを掴むことがより困難になってきており、美容室数の総数がかなりあやしい数字になってしまっている可能性が高いです。

サロン生存率という説を決定的に裏付けるデータを見つけることは出来ませんでしたが、「3年以内には90%の美容室が廃業する」という説がありえない数字でないことは突き止めることができました。

せっかくの美容室、廃業を決断するその前に

仮に美容室の廃業を決断したとしても、重要なのはその後のことです。

  • まだ開業数年で設備が綺麗であったり立地が良い場合は「居抜き販売」
  • スッタフや売上が残っており勝ちがある場合は「事業譲渡」

ただ単に、スケルトンに戻すとなると費用が発生しますが、上記のように残ったものを「売る」ことができれば、ある程度まとまったお金が入りますのでその後の動きに大きく関わってきます。
美容室の規模や設備によって様々ですが、美容室を一から作り上げる似には最低でも1,000万円以上は一般的に発生しますから、それをただ単に壊してしまうのは勿体無い以外にありません。
ただし、実際に「売る」にはそれだけの価値がないと難しいのも現状です。

しかし、最近は「運営委託」という新しい譲渡方法も出てきており、借金だけを残しての廃業という最悪なケースを防ぐことができるかもしれません。
ご興味ある方は、是非下記のLINE@よりお問い合せくださいませ。

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